競技ラリーのためのオフロードタイヤ選び

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このページでは競技ラリー本格的なアドベンチャーツーリングラリーで使用するFIM規格適合オフロードタイヤについて紹介・考察するページです。



競技、本格アドベンチャーラリーに使用するFIM規格タイヤ


まずはじめに、競技ラリーや林道を使用するアドベンチャーラリーに参加するためのタイヤは前提として公道走行がメーカーから認められたタイヤでなければなりません。見分け方としては、タイヤのサイドウォールに“NOT FOR HIGHWAY USE”等の警告文がある場合が多いです。
また、公道走行が可能なタイヤであってもブロックハイト(ブロックの高さ)が高すぎるタイヤの場合、ターマックでの安定性が損なわれるだけでなく、林道走行中に地面を掘り返しすぎてしまい環境へのダメージを高めてしまいます。目安としては13mm以下のタイヤをセレクトすると良いでしょう。

そういった基準をクリアしたタイヤの規格である”FIM規格適合オフロードタイヤ“は世界的なレースでも採用されている規格です。
国内のコマ図ラリーでも、競技ラリーであるSSERでもFIM規格適合タイヤの使用がメジャーとなっています。
また、本格的なアドベンチャーラリーでも林道での性能を重視する場合はFIM規格適合タイヤのチョイスをお勧めします。

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コメント欄にて各タイヤの感想やメリット・デメリットの情報、ご感想や議論などお待ちしております!

ここでは、競技ラリーでよく使用されるFIMタイヤの概要とメリット・デメリットに分けて紹介します。

● ミシュラン エンデューロミディアム ENDURO MEDIUM (通称エンミ)

エンミの愛称でよばれるミシュランの鉄板FIMタイヤ。
SSER等の競技ラリーではよくセレクトされることが多く、高性能でバランスが良くハズレの場面が少ないことから”とりあえずエンミ”で、といったニュアンスで使用されることも多い。

・メリット

  • 総合的なパフォーマンスの良さ
  • 多くのラリーストがセレクトする信頼性

・デメリット

  • 価格が高い
お勧め度:ENDURO MEDIUM

●Vee Rubber VRM-211

タイで生産され、VeeRubber木下電機が国内販売を行うVeeRubber。
その特徴はズバリ価格のリーズナブルさ。エンミと比較すると3〜4割ほど安い価格で購入することができ、新品タイヤならではの食いつきのよさによる恩恵を受けやすい。

Vee Rubber VRM-211
created by Rinker

・メリット

  • 圧倒的なコストパフォーマンス

・デメリット

  • エンミと比べると耐久性が劣る
お勧め度:Vee Rubber VRM-211

●Vee Rubber VRM-175

タイで生産され、VeeRubber木下電機が国内販売を行うVeeRubber。
上記で紹介した VRM-211と比較するとややハードめな路面向き。公式説明では”林道やハードパックのモトクロスコースなど。自走でコースに出かける方にもオススメ!”とのこと。

Vee Rubber VRM-175
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・メリット

  • 圧倒的なコストパフォーマンス

・デメリット

  • ターマックでの減りが早い
お勧め度:Vee Rubber VRM-175

●SHINKO 216

いにしえの名作タイヤ、ゴールデンタイヤのGT216をベースに開発されたFIM規格適合のエンデューロタイヤ。
公式説明では”サイドウォール部には定評のあるハイフィラーを採用し、ガレ場(ROCK)やウッズ(WOODS)でマシンパワーを逃がさず路面に対し確実に伝達します。リヤタイヤに採用されたスプリッドトレッドパターンは、ブロック間の土や泥の排土性に優れ、正確なポイント&ゴーを提供します。”とのこと
フロントタイヤに採用しているライダーが多い印象。

・メリット

  • 信頼あるパターンを使用
  • 種類が豊富でフロントにはFAT CHEATER、リアにはHX-ロングライフなど選択肢が豊富

・デメリット

  • ビートが固く、タイヤ交換に力が必要(特にリアタイヤ)
お勧め度:SHINKO 216

● PIRELLI MT21

ラリー界隈では伝説的な人気を誇る20年以上のロングセラータイヤ。
コロナ前後の一時期に年単位で入荷がないなど、生産終了説が囁かれていたがどうやら最近入荷が復活したそう。
前述したSHINKO 216などエンデューロタイヤをフロントに履き、リアにPIRELLI MT21をもってくるスタイルが王道

・メリット

  • オンロードとオフロードのバランスが良い

・デメリット

  • 一時期入荷が不安定になった。(最近は復活か)
お勧め度:PIRELLI MT21

●ブリヂストン BATTLECROSS E50

ブリヂストンのテクノロジーがつまったキャッスルブロックパターンのエンデューロタイヤ。
各地のエンデューロレースでも好印象といった感想が多く見られる。
ただし、ラリーでしようするには消耗が激しく値段もエンミ相当なのでアスファルトですり減らすのがもったいなく感じるタイヤ。

・メリット

  • 最新のエンデューロトレンドに対応したブロックパターンとゴム質

・デメリット

  • 消耗が早く、値段も張るためラリーにはコストが見合わない場合もある
  • トレッド面が薄く、そこをウィークポイントにパンクの可能性がある
お勧め度:ブリヂストン BATTLECROSS E50

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