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このページではラリーレイドの概要とその特徴を解説します。
まずはウィキペディアでの定義を確認していきましょう!
ラリーレイド(RALLYRAID)の概要
ラリーレイド (英: Rally Raid) は、砂漠やジャングル、山岳地帯などの自然環境の中を走破する、冒険レース・耐久レース的側面が強いモータースポーツである。クロスカントリーラリー (英: Cross Country Rally) とも呼ばれる。
つまり、大自然の中を駆け抜けることができるオフロード性能の高いクルマやバイクを使用して行われるレースというわけです。
あらゆる過酷な路面を走破してタイムを競い合う競技で、一日の走行距離も過酷な長さになることも多くドライバー・車両ともに極限環境に立ち向かわなければなりません。
そして、一定の年代以上の方が大自然の中で行われるレースと聞いて最初に思い浮かべるのは“パリダカ”ことダカールラリーでしょう。
ラリーレイドの代名詞”ダカールラリー”
”ダカールラリー”とはフランス人の冒険家で、オートバイレーサーであったティエリー・サビーヌが発起人となり1978年に初開催されたラリーレイドの競技大会です。
フランスの首都パリをスタートしてアフリカ大陸、サハラ砂漠の西南端に位置するセネガルの首都ダカールを目指しスピード、そして冒険精神を競うという壮大なスケールのレースでした。
途中、何度も舞台を移しながら幾つもの伝説的エピソードを作り、「世界一過酷なモータースポーツ競技」とも呼ばれる象徴的なレースとなっています。
創始者のティエリー・サビーヌが第一回大会で語った言葉は、ダカールラリーの精神を表すものとして有名です。
私が冒険の扉を示す。開くのは君だ。望むなら連れて行こう。
日本でも開催時期のお正月には地上波でレースの模様が毎晩放送され、当時二枚目俳優(イケメン俳優)で有名な芸能人もエントラント(参加者)として参加するなど通称”パリダカ”としてお茶の間に浸透したレースとなりました。
広大な砂漠の中を巨大なトラック(カミオン)、四駆自動車、バイクがごちゃまぜになり、砂煙を上げながら競い合う映像に多くの冒険好きが心を躍らせました。
さらに、1997年には三菱自動車のドライバーであった篠塚 建次郎が日本人初優勝を飾り、“パリダカ・シノズカ・パジェロ”が一躍有名となり“四駆の三菱”が定着するきっかけとなりました。
2025年現在、舞台はサウジアラビアとなっており、パリとダカールから離れていますが、ダカールラリーの精神を引き継ぎながら出発の地であるダカールの名を継承しています。
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ラリーレイドの特徴 1.コマ図
まず、広大な自然を走り抜けるラリーレイドの特徴として仕切られたコースは用意されていません。
ルートは大自然の中の木や岩、時には現地人の民家を目印に指定されたルートを進んでゆきます。
そしてそのルートを指定するのは主催者があらかじめ準備した“コマ図(Road Book)”とよばれる図解がついたルート表です。
コマ図には現在の距離と次に進むべき道のおおまかな図と方位、そして道中の情報と状況を表す記号が記されています。
これを車体に取り付けた距離計の数字やコンパスと見比べながら次に進むべき道を見つけるのです。
クルマのエントラントはドライバーの隣に座っているナビゲーター(ナビ)が図を読み上げながら進んでゆきます。
しかし、一人でレースに参加しなければいけないバイクのエントラントはハンドルの上に“コマ図ホルダー(Road Book Holder)”を装着しその機器で巻物状に加工したロールを巻き上げながら進んでゆきます。
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ラリーレイドの特徴 2.SSとリエゾン
長距離を走りながら競技を行うラリーレイドの特徴として、全ての区間でスピードを競うのではなく、SS(スペシャルステージ、セレクティブセクション)とよばれる区間でのみタイム計測を行います。
ただし、限られた区間といっても大会によっては、数百kmにもおよぶ長距離を全力で走りそのタイムを競います。その合計時間から各種ペナルティを加算した時間で順位をつけてゆきます。
そうしたSSと一日のスタート、ゴール地点(ビバーク)を結ぶルートをリエゾンと呼び一般車両も通行する公道も使用するため基本的に公道を走行可能な車両での参加が義務付けられています。
ラリーレイドの特徴 3.CPとWP
ラリーレイドではSSやリエゾンの途中にCPと呼ばれるチェックポイントが設けられており、主催者がその地点の通過を確認します。
また大会によってはGPSで判定されるWP(ウェイポイント)が設定されている場合があり、CPやWPを通過しないとショートカットとみなされペナルティタイムの加算や失格のペナルティが課されます。
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